2011年 12月 06日 ( 1 )

先週金曜日はpianoで知り合ったじっちゃんこと 水谷壮市氏の個展に皆で行ってきました。
じっちゃんの人柄を表すように沢山の方がいらしてました。
うっすら暗い会場に立つ1本の棒。
奥さまに『ずっと見ていると涙が出てくるのよ』と言われました。

震災が起きた日、私はタクシーで編集部に戻るところでした。
ラジオから流れる『あと20分で津波がきます!逃げて下さい!』という言葉にドキドキしました。
この声が少しでも多くの人に届いて欲しい・・・

亡くなった方も沢山いるけど助かった人も沢山いる・・・

東京に暮らす私は気づけば普通の生活に戻り、あの日は日々遠いものとなっていきます。
決して派手な展示ではないけど、新年を迎える前、今年起きたあの日をもう一度考える機会となりました。

水 谷 壮 市 展
インテリアデザイナーとして事務所設立して今年で丁度25年になります。
数多くの人から多くの支援を頂き今日に至りました。
25年を期に何か皆様にお返しが出来ないかと考えていた時、
未曾有の災害が東北地方を襲いました。
気仙沼、仙台、福島、と僕がこれまで関わりを頂いた場所を訪れるにつき、ただただ絶句でした。

1990年代、建築から如何に自由になるかと考えた空間デザインとして,だだの箱を建築の中に組み込むことで新たなインテリア空間が構築出来ないかと試行錯誤の結果、
何もない箱の空間をデザインすることが出来ました。
もしかりにおおきな地震があって建築が破壊されても,
内部空間に作られた箱は,存在すると云った概念で
建築の中のもう一つの箱のデザインを作りました。

2011年本当におおきな地震がおきました。今回震災に遭われ、
どうにか命を繋がれた方の話を聞きました。
おおきな津波の中で屋上の手すり一本を握りしめて助かった方がいます。
屋根の上のアンテナの棒にしがみついて助かった方もいらっしゃいます。
一本の棒が多くの命を助けたと聞き、その一本の棒をデザインしようと思いました。
おこがましいかも知れません,ただ,今後とも建築インテリアのデザインの仕事をして行く上で,自分自身、この惨状を目撃した一つの戒めとして。

空間の中の一本の棒。
水谷壮市

2011年12月2日(金)〜12月25日(日) 12:00-18:00
TIME&STYLE EXISTENCE DESIGN GALLERY
〒107-0062 東京都港区南青山4-27-15 
Tel:03-5464-3208 FAX:03-5464-3206
※東京メトロ表参道駅 A4/A5出口 徒歩7分
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by mikabebe | 2011-12-06 23:22 | 日々